庭に穴を掘って金魚を飼育する さいぽんです。
池を掘って金魚の飼育を始めたのは2017年の夏。
行き当たりばったりで場所を決めた事から、カーポート下に濾過槽を作ってしまった。
今となっては駐車時に毎回邪魔と感じる、ろ過槽ブロック。
ただし、頑丈に造った事から移動するのはほぼ無理で、破壊して造り直すしかないが面倒だ。
そんな邪魔なろ過槽と金魚池の構造はこんな感じ。
濾過槽小屋と給排水配管施工作業
1.濾過槽を設置する基礎になる個所を予定の深さまで掘る
2.池と濾過槽を繋ぐ給排水管の設置個所を掘り配管を埋設
3.濾過槽を設置する基礎に流し込むコンクリート型枠を施工して鉄筋を施工する
4.セメント+砂+砕石+水を混ぜコンクリートを練ってその型枠へ流し込み整える
5.硬化したら立ち上がった鉄筋にセメントでコンクリートブロックを積み上げる
6.底面、側面にスタイロフォームを張り防寒対策に
コンクリートブロックも多孔質で防寒低策になりそうだけど、万が一の凍結に備えた。
10年来で一回も濾過槽が凍結したことは無いため、最大マイナス12℃の地域なら大丈夫そうだ。
濾過槽作成
濾過槽は3段構造で上から物理ろ過、ドライ生物ろ過、ウエット生物ろ過とした。
1.ホームセンタの衣装プラボックスを流用
2.底部のウエットろ過槽の廃水箇所はオーバーフローとして排水管を接続
3.ドライろ過槽はプラボックス底部に多数穴を開け、ウエット濾過槽上に設置
4.物理ろ過はプラボックス底部に多数穴を開け、ドライろ過槽上に設置
5.ウエット濾過槽プラボックス内には、100均のプラ網を乗せウールマットを敷く
6.給水配管を物理ろ過槽内に配管
これで池の水が供給され、上から物理➩ドライ➩ウエット➩オーバーフロー➩池に流れる事に。
金魚池と給排水管施工作業
金魚池は深さ2段の一般的なひょうたん形状池とした。
冬の凍結(最大で-13℃程度)に備え深部は60cm、浅部は30cm
1.ひたすら池の形状に穴を掘り濾過槽からの給排水管をある程度勾配を付けて埋設
2.ラスと呼ばれる柔らかい金網を全面に貼る
3.セメント+砂+水を混ぜモルタルを練ってラスに擦り込む
4.硬化したら鉄筋を気合で池の形状に曲げて施工する
5.セメント+砂+砕石+水を混ぜコンクリートを練って鉄筋を埋める
6.硬化したらFRP施工用のコンクリートプライマーを塗る
7.ポリエステル樹脂に硬化剤を混ぜ表面に塗る
8.ガラスマットをある程度の大きさに切って、揉んで柔らかくして貼る
9.ポリエステル樹脂に硬化剤を混ぜガラスマットに塗り込みエア抜きをする
10.硬化する前に拾ってきた丸石を池淵に配置してガラスマット+樹脂で固定する
11.半硬化したら黒ゲルコートを塗って仕上げ
池から濾過槽に繋がる給水管に水中ポンプを設置して終了
雨水供給配管
池の水が減る度に常に水道水を補充しては資産と資源の無駄遣いだ。
そこで、カーポートからの雨水を池に導き入れる事にした。
雨が降れば補充され、沢山降れば水の入れ替えにもなる。
PHも弱酸性~中性に落ち着き大丈夫であった。
問題点1は、カーポートに降り積もった砂土埃も流れ込み、物理ろ過槽が詰まる
問題点2は、カーポートに降り積もった近所の薪ストーブの煤が流れ込み、池が半透明灰色に濁る
この隣家の薪ストーブ、薪ストーブの燻した煙は家の中まで臭くなり迷惑この上ない厄介な代物だ。
山奥のぽつんと一軒家でやるか500M位の煙突を設置して欲しいものだ。
市よ、薪ストーブ設置の家はスクラバー設置を条例で義務化してくれ。
話が逸れたが、こんな所だ。
物理濾過槽の清掃
池の水槽で月に1回は必要なのが物理ろ過槽のウールマットの清掃。
泥やその他もろもろで詰まるから、取り出して水道水ジェット水流で洗い流す。
吸水シャワー水洗の穴も詰まるから同様に洗い流す。
ドライろ濾過槽の清掃
ドライろ過槽のメリットはヘドロなどで目詰まりしない点だから清掃した事は7年来で1回くらい。
デメリットはバクテリアが定着しずらい点と、効果を出そうとしたらそれなりの量が必要な事。
このドライろ過材は昔購入して海水魚に使っていた青色のドライボールを再利用した。
物理ろ過槽から流れ落ちたゴミで汚れているが、寒いし面倒なので今回は清掃無し。
ウエット濾過槽の清掃
今回は寒くて触りたくないから清掃なしとしたが、5年前以来していないのでそろそろ必要。
ここはヘドロや持ち込まれた砂土類の堆積するから、水を抜いて清掃が必要で少々面倒。
来春には清掃しよう。
金魚池の追中ポンプ清掃
枯れ葉やその他屑ゴミで詰まった水中ポンプを清掃する
但し、池の中にひじのあたりまで手を突っ込み取り出す必要があり、冬は辛い。
数秒手を入れるだけで手が痺れて感覚がなくなる。
間違っても冬の川では泳いではならないと改めて思う次第だ。
池の金魚
出目金とかも入れたけど、朱文金だけが残った。
朱文金は赤・白・黒の入った金魚で、魚体はコメットと似ていて尻尾が長く綺麗。
何年か前にたまたま産卵のタイミングに出会い、卵を水槽でふ化させた。
生まれてきた子金魚は朱文金の色もいれば、真っ白な個体、フナみたいな真っ黒な個体まで。
沢山還ったから、さいぽん実家の池にもお裾分けした。
一番デカいビックマムはお☆になってしまったが、パパは今も健在である。
手乗り金魚に仕立て上げたら野生動物(多分猫)に食べられてしまったりした事もあった。
今は網も変更して、万が一さいぽんがつまずいて転倒して池にお頭から落ちても溺れない仕様に。
金魚の冬眠
金魚は水温が10℃以下になると腸の働きが悪くなるため、給餌はしない。
既にそれ以下になり池底面で動かない状態になりつつある12月。
金魚は凍らない限り低温でも大丈夫で、5℃程度になると冬眠する。
秋までに沢山餌をあげて体力はつけてあげたから、来初まではそっと眺めて冬を越してもらおう。
今年の夏はオニヤンマが飛んで来て池の上をブンブン旋回していた。
また、トノサマガエルも2匹住み着いたりと賑やかな池であった。
来年の夏まではまだ先であるが、来年は産卵タイミングに遭遇したいな。
また孵化させて増やしたい さいぽんでした。