秋起こしな さいぽんです。
田んぼの秋起こしは、やる人とやらない人がいると思うけど、さいぽんは「やる派」
さいぽん地域ではやらない人は見かけないけどね。
周りのじいちゃん達は毎日時間がある。
だから、さいぽんがなかなか秋起こしをしないと、「まだやらないのか?」と勝手にやきもきしている。
ワシがやってやろうか?
と言ってくれる人もいいるが、そしたら日当払わない訳にいかないジャンね。
そんな秋起こしはやる事でのメリット、デメリットがある。
秋起ットこしのメリット
・来春の春起こしの労力が減る
硬く締まった土をざっくりほぐす事で、来春の耕作時間が短縮できる。
ざっくり解した土の塊は、凍結と解凍を繰り返し氷の膨張力で塊を解し細かくしてくれるのだ。
自然の力も使って土を解す訳ね。
秋は柔らかい土も来春には乾燥してカチカチになっている事も問題に。
カチカチ土を耕す時にはトラクターの移動速度を下げる必要がるため。
負荷が大きすぎてエンジンが悲鳴を上げるから速度を落としてエンジン負荷を下げる。
さらに硬い土は各部駆動部にも負荷がかかり、機械寿命が大幅に短くなる可能性も。
柔らかい粘土と乾いた粘度、どっちが解すの簡単か?って話。
・土中に酸素を入れ、微生物を活性化して土を整える
水の中で硬く締まった泥土は酸欠状態であるため、耕すことで酸素を取り込ませる。
そうする事で微生物を活性化させ、来春に向けて健康な土にするのだ。
また、微生物が活性化する事で藁の腐敗も進み肥料になる。
微生物は暖かく、湿った状態の方が活発に働く。
だから、さいぽんがなかなか秋起こしをしないと周りのじいちゃんがヤキモキするのは本能的に感じ取っているのかもしれない。
・土の中に稲刈りで残った藁をすき込み、腐敗させることで肥料にする
なんでもそうだけど、腐敗は乾燥する速度が負けた時に起きる。
その時、湿り気と温度と空気がある事で微生物が活発に活動して物を分解(腐敗)させる。
なので、稲刈りが終わった暖かく湿った季節に土に酸素を送り込むことで藁を腐敗させやすくする。
そうすれば良質な肥料が出来るわけだ。
・鳥たちが喜ぶ
耕すことで藁の下などに隠れたカエルや虫たちを見つけやすくなる。
セキレイは虫を食べに大量に飛んでくるが、どこで見ているのか不思議。
カラスも来るが、一羽二羽を許すとどこで見ているのか分からないが大量に寄ってくる。
田んぼが真っ黒になるほどの量で、さすがにイラっとする光景だ。
そんなカラスのお目当てはカエルだけど、さいぽんはロケット花火で蹴散らして食べさせない。
何年か繰り返していたら、さいぽん田んぼにカラスは寄り付かなくなった。
なかなか頭がいい奴らだよ。
たまに飛んでくるのはそんな事を知らない幼鳥であろうから、しっかりロケット花火で教育してあげる。
シュッツ!!パァーン!!!って感じでね。
秋起こしのデメリット
・めんどくさい
言うまでもなく作業をする分、自分の時間が減る。
また、やり出すまでおっくうで、非常に面倒くさい。
・費用がかかる
トラクターを動かせば軽油を消費し、エンジンオイルを劣化させ、駆動部や刃は摩耗する。
購入や交換、メンテナンスなど費用はかかるわけだ。
・カエル、虫たちがお亡くなりになる
言うまでもなく鳥の餌になっちゃう。
カエルやクモは害虫を食べてくれる大切な農家のパートナーだから、たくさんいて欲しいものだ。
セキレイも虫を食べてくれるからまだ良しとするが、カラスは役に立たん。
まあ、そんなこんなで面倒くさい秋起こしも終わった。
エアコンもあるキャビントラクターだから涼しいし、なんならスーツ姿でもホコリもなく作業できる。
ありがたい事ですよ。
秋の贈り物
帰ってからは秋の味覚を堪能できるから、その日はまだテンションやや高め。
アフ姫様用に庭を大々的にリニューアルして綺麗にした事で、隣家の方が気になってたみたい。
隣家には西日を防いでくれるありがたい落葉樹があるが、当然秋は葉と硬い実が落ちる。
人工芝を敷いて綺麗にしたことで、この落葉で汚してしまうと思っている様子。
・松茸の贈り物
で、「ごめんなさいね」とあいさつに来られ、なんと松茸を頂いてしまった。
しかも5本で、その一本は超巨大!!
アフ犬姫には手羽先と松茸の水煮をフードのトッピングで召し上がってもらった。
フードより美味しいのか先にペロッと平らげたアフ姫。
犬も松茸の香りが好きなのかな?
干し網に入れて乾燥中の干し松茸にも立ち上がってクンクン反応していたしね。
しかし、食べやすいサイズに切ってあげたらどう見ても椎茸にしか見えない(笑)
いかにも松茸!って形の物を茹でてあげれば良かったかな?
・松茸のすき焼き
美味しく、松茸入りすき焼きに。
椎茸とコムソウタケもあったから、これも一緒に。
牛肉と松茸どちらが主役か分からないけど、すき焼きの味に全く負けない松茸。
たぶん松茸の食べ方ではこれが一番おいしいと さいぽんは思う。
できれば馬肉を使った桜鍋であれば、なおさら美味しいけどね。
・松茸の保存方法
一本は友達にあげ、一本は冷凍で保存したから子供が帰省した時に食べさせよう。
松茸の冷凍保管は一般的には新聞紙やキッチンペーパに包みアルミホイールで巻く。
でもお勧めは生のキャベツで包み込み、その後アルミホイールで巻く。
そしてジップロックに入れ、冷蔵庫の臭いが付かない様にするといいよ。
キャベツの水分が乾燥を防ぐことで、風味を極力残せる。
冷蔵保管でも使える技。
田舎の知恵袋な さいぽんでした。