自家製メンマ作りな さいぽんです。
アフ犬姫様がさいぽん家に来てから10ヶ月が経った。
丸っこく犬種不明の姿も、今や立派なアフガンハウンドの容姿に成長した。
犬を飼う気なんて1mmも無く、今さらながら犬を飼っている事自体、正直信じられない。
そんな知識ない犬飼育、犬のしつけ教室にも参加してしつけの考え方を知った。
また、散歩の時間が足りない事も教えていただいた。
大型犬の場合は早歩き以上でないと運動にならないそうだ。
そんな毎朝の散歩だけど、コースは毎回違うけれど必ず通る箇所が一ヶ所だけある。
それは廃墟で最近取り壊して更地になった家の斜面にボサボサ生えた、竹林に接する公道だ。
今までも竹林がある事は一応知っていた。
但し、大雪の重みで竹が道に垂れ下がり「邪魔」とは思うも、興味は無かった。
それがアフ犬姫様と散歩をするようになって、春になり気が付いた事がある。
それはタケノコだ。
敷地の斜面に接した道路脇から立派な筍が頭をニョキっと出しているではないか。
何竹かは分からないけれど、根本は男性のふくらはぎの太さ位ある筍だ。
そりゃ竹林あれば筍あるよね、って感じ。
私有地の筍
私有地にある斜面は高さにして3階建てのビル程の高さ。
その斜面の最上部横に車一台程が通れる公道がある。
その公道脇のアスファルトがない部分に筍が生えていた。
見回しても境界杭もなく、どこから私有地なのか分からない。
斜面をのぞき込むと、当然沢山筍が頭を出しているも、そこは私有地。
いくら無人私有地といは言え、そこの筍を採ったら窃盗だ。
本当は許可を取って斜面の筍も取りたい所ではあるけれど、跡取りの息子さんは県外住まい。
連絡手段もなく悔しい所だ。
道路脇の筍を掘り出して持ち帰った。
筍の処理
採りたての筍はえぐみがないと言われるが、はっきり言ってえぐみはある。
まずはアクをとる処理が必要だ。
筍の皮を剥いて鍋に水を張り米ぬかと唐辛子を入れ1時間ほど煮立てる事でアクが取れる。
そのまま常温になるまで放置すれば出来上がり。
筍料理は鰹節出汁を使った出汁煮物、筍ご飯、筍の天ぷらなど様々だ。
生えても生えても消える筍
さいぽんは今春に気が付いた筍。
散歩で毎日通ると「おっ!大きくなったな」と毎日の成長が分かる。
でも、そもそも道沿いの筍だから、他の人も知っていて当たり前。
大きくなるといつも間にか無くなり、また違うとこに頭が出て、成長すると無くなる。
朝の散歩で生えている筍に気が付いても、翌日の朝には無くなっているのだ。
まあ、道沿いで竹が成長したら邪魔だから、誰かが取らないとだから良いのだけど。
気になるのは、掘った穴がそのまま、剥いた皮が放置されている事だ。
伸びた筍
そんな人間の食望に挑み打ち勝った、猛者ならぬ猛筍。
気が付くと人間の背丈程に成長している物が増えてきた。
当然、食べれる筍と言えばズングリ円錐のイメージ。
人間の背丈ほどに伸びた筍は誰にも見向きされなくなり、隠れることなく誇らしげに立っている。
筍君!甘いぞ!今までのさいぽんであれば、確かに見向きもしなかったであろう。
しかし知識を得たさいぽんは、のこぎりで根本から切り取り持ち帰ったのでした。
筍メンマ
筍の食べ方を調べる中で、発酵メンマなる物がヒットした。
乳酸菌の力を借りて筋っぽい部分を軟らかくして、美味しく食べる方法だ。
さいぽんは、ラーメン屋の薄味で極太でゴリゴリなメンマが大好きだ。
何故タケノコがあんなにゴリゴリなのか、これにより謎が解けた訳。
ただ、国内に流通するメンマは99%中国製みたいだね。
日本にも竹は沢山生えているのに不思議だ。
筍メンマの作り方
背丈ほどの筍をのこぎりで切断する。
まだ軟らかいからあっさり切れるから簡単だ。
皮に包丁を縦に入れ、皮を剥く。
包丁がサクッと入る箇所から食べる事ができるからそこより上側を使う。
緑色になった部分はサクッと包丁が入らないから、目安に使えるぞ。
紫色の節の部分は固いから避けて切り落とす。
切る長さはお好みの長さで。
軟らかい節の部分はそのまま使う。
切った筍は半分に割り、中の節は取り除く。
あとは好みの太さに切り分ければ終了。
米ぬかと唐辛子を入れて1時間ほど煮て、そのまま冷やす。
水洗いをする。
茹でた筍に米のとぎ汁をヒタヒタニなる量注ぐ。
重量の10%の食塩を加え密閉して常温保存。
さいぽんは透明タッパを使いサランラップを被せて蓋をした。
1~2週間程度発酵させ、乾燥させたら出来上がり。
タッパ内で発酵ガスがたまり膨らむから、たまにガス抜きを忘れずに。
乾燥発酵メンマの戻し方
簡単にもみ洗いをして、たっぷりの水で一昼夜浸しておく。
ざるにあけ、大きな鍋で煮立てながらあくをすくう。
そのまま冷やし1日放置して水を替えてこれをあと2回繰り返す。
こうすることで、ぷっくり膨らんだメンマに戻るからあとは調理するだけだ。
試し発酵筍メンマ
包丁が入らない固い部分も今回発酵させている。
混ざると分からなくなるから、この部位は短冊サイズに留めた。
乾燥前に食べてみて、発酵により食べれる状態になるのか確認してみたい。
表皮部分が固い場合は、その部分だけ剥がしてみようと思う。
発酵させる前にもいくつか剥がしてみたけど、とても食べれる状態になるとは思えない固さ。
今回のメンマ作りは3回目だから、だいぶ要領を得てきた。
はっきり言って、店に売っているメンマより格段旨いことは分かった。
アフ犬姫様のおかげで、新しい知識とチャレンジができた。
土地所有者となんとか連絡が取りたい さいぽんでした。