さいぽんの盆栽と車の小窓

クルマの軽整備と盆栽の話です

ABARTH/アバルト 595 ワコーズ エアークリーナーオイル廃盤 代替えのラベン(LAVEN)オイル

今回は日常足車である595を整備するなさいぽんです。

 

前回オープンカーのエアーフィルター洗浄の際、ワコーズの湿式エアーフィルター洗浄剤とフィルターオイルが廃盤になったと、お話しましたが、代わりのオイルを探し購入しました。株式会社ラベン(LAVEN)のオイルです。

 

saipon44.hatenadiary.jp

 そこで今回は、15000km走った595コンペちゃんのエアーフィルターを使ってお掃除して、使用感を確認する事にしました。

595は15000kmに近づくと距離のカウントダウンが始まります。

すでに15000kmを超えたため0表記となり日数のカウントダウンのみが進みます。

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エンジンかけるたびに表示され、なかなかうざいです。

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 では、交換の前に一般的な自動車のエアーフィルターと595湿式フィルターについて考えます。

一般的な量販車は、乾式と呼ばれるジャバラ状に折り曲げられた紙製エアーフィルターが標準装備されています。一定の距離、汚れ具合で「ぽいっ!」と使い捨て交換ができ、管理が簡単で交換する時間もかかりません。595にいたってはベースグレードはそれと同じと思われますが、それ以上のグレードにはBMC制ハイパフォーマンスエアークリーナーが標準装備されています。いわゆる湿式エアークリーナーで、ハイパワー車には沢山空気が必要なため、吸入抵抗を抑えたいがゆえの選択なのでしょう。

さて、この湿式エアークリーナーは基本的には洗浄、再利用が基本となります。その都度捨てていては、乾式に比べ高価なため費用がかさみます。ただしディーラーなどでいちいち、洗浄→乾燥→オイル塗布を行っていては整備時間が掛かって作業が進みません。それを踏まえてアバルト595のエアーフィルターの扱いを考えると、少し気になる点があります。メンテナンスパックの24ヶ月点検の時に無償交換対象になっているのです。再利用できるはずなのに??

 

ではまずその前にメンテナンスパックについてです。

595ですが、購入時に有料(115,500円)の3年保証パックを選択することが出来ます。

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3年または10万キロまで純正部品の不具合発生時に保証書の条件に従い無料修理、さらにエンジンオイル+オイルフィルター3回無料

12ヶ月点検+ワイパー無料

24ヶ月点検+エアコンフィルター+エアーフィルター+ブレーキフルード+点火プラグ+ワイパーが無料

が受けられます。逆の言い方をすれば、入らないと有償で12か月24か月点検をアバルトメーカーで受けないと保証対象外になると言う事になります。点検受けないと保証受けられないなんて、日本車ではありえません。正直、一応法令で定められているとは言え、12ヶ月点検24ヶ月なんて日本車では受けた事ないし・・・。そういう意味では販売元のFCAジャパン株式会社はなかなかの商売上手だなぁと思う次第です。

ただ、今時の車は全てコンピューター診断である事、初めてのイタリア車である事も加味して、3年だけ入りました。

 

話は戻りまして、24ヶ月点検時の湿式エアークリーナー無償交換ですが、先ほどの作業性を考えた時に、「いちいち洗浄なんてやってらんねー」とディーラーが交換とした訳で商業的には当たり前です。この部品の費用より時間かけて洗浄再利用する人件費(時間)の方が高いのですから。再利用可能な湿式エアーフィルターを作業性を優先し使い捨てにした訳です。合理的ですよね。ただし、貧乏性のさいぽんとしては湿式エアーフィルターを「ぽいっ!」と捨てるなど言語道断、ありえません。もったいない、もったいない。

と、言うことで15000km超えた事もあり、来年の交換に向けてフィルター能力が洗浄しても変わらないかの確認と、新しいオイルの使用感も試しながらお掃除としましました。問題なければ来年も洗浄・再利用として、新品はそのまま未使用で頂こうと思います。今回は廃盤になったワコーズエアーフィルターオイルに変わり、株式会社ラベンのエアーフィルターオイルを使用します。

左から、100均霧吹きとペットボトル、ワコーズクリーナー、ワコーズオイル、ラベンオイル

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ラベンオイルは2輪用と記載されています。

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ワコーズの赤に比べ淡い青色のため塗布量の加減が難しいかもしれません。

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では、ヘッドカバーもどきのエアクリBOXを外します。

ヘッド7mmのネジを3箇所緩めれば外れますよ。

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まあまあばっちいです。

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では洗浄液をシュッシュ吹きかけ、オイルと汚れを流れ落とします。

ちょっとピンボケですが、この程度の量で十分です。

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汚れは転写してきますが、これ湿式?と思える位全くオイル付着感がないフィルターです

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洗浄剤を吹きかけると、洗浄剤に溶けた赤いオイルが滴り落ちるため、やはり湿式でした。

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まあまあ汚れています。

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汚れが浮いたら水で洗いながしますが、基本的にエンジン側から濾過側に流します。実際どうかはわかりませんが、さいぽんはゴミをエンジン側に流したくないため、逆にはながしません。

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青い洗浄液は、水と混ざると乳白色になります。この洗浄剤本当に使い勝手が良いだけに、廃番なのが悲しい・・・。あと2回分程しかありません。

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乾燥させて

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まずは左半分だけ塗布します。写真だと結構青く見えますが、実際はこんなに青く見えません。ん~塗布加減が難しいかも。

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結構、散々吹き付けました。

使用感は、ワコーズのオイルの方がベトベトしているのに対して、ラペン製オイルの方がサラサラした感じです。若干ワコーズのよりは細いですが納豆の様に糸は引きます。青い事と、糸の維持時間が短いため写真撮影はできませんでした。

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青もなかなかカッコイイんじゃないですか。

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洗浄前と

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洗浄後。やはり赤の方が好きかも。

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集塵後の配管は塵一つ無かったので、ある程度走ったらどんな物か確認してみます。

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おまじないかもしれないけれど、パッキン系のネジを締める時は、中央から外の順で締めています。

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終わったら海釣行こうと思っていたけど、なんだか面倒になったのでブログカタカタしました。さて盆栽いじるかな。

さいぽんでした。