さいぽんの盆栽と車の小窓

クルマの軽整備と盆栽の話です

スズキ グース350レストア その1(錆び取り編)

スズキの変態シングルスポーツな、さいぽんです。

 

昔右折車弾き飛ばされて、1発廃車となったグース350

たまたま乗らなくなった同機種を譲って頂く事になり、まさかのレストア開始となりました。f:id:saipon44:20220906113256j:image
レストアと言っても、エンジンばらし、ミッション開けたりなど、高度な技術は持ち合わせていません。

基本的には錆び取りや、清掃がメインとなります。

いずれは、サービスマニュアルを手に入れて、ブレーキのオーバーホールはしたい所です。f:id:saipon44:20220906113210j:image

って事でまずはフレームの錆び取りからです。

譲って頂いたグーちゃんはリアフェンダーが純正のままです。

あまりカッコ良くないのです。

f:id:saipon44:20220906113436j:image

私はこのフェンダーをカットして、フェンダーレス風に加工してあります。

やはりこちらの方がカッコいい🎵

こちらのフェンダーレス風を移植する事としました。

f:id:saipon44:20220906113620j:image

とりあえずフレームのお掃除からなので、フェンダーや補記類は全て外し、配線を避けていきます。

ネジは錆びてますね。

f:id:saipon44:20220906113120j:image

f:id:saipon44:20220906113900j:image

f:id:saipon44:20220906114014j:image

ネジはサビサビだけどとりあえず分かるように分別しておきます。

しかし、ネジって組み立ていくときに、何故か余るんですよね(汗)

どこだー?って探すのがいつも大変。

f:id:saipon44:20220906114206j:image

テールランプも外します。

土ホコリでかなり汚いが、洗えば綺麗になるでしょう。f:id:saipon44:20220906123059j:image

あれっ?テールランプを保持している所のネジですが

ワッシャーがひとつ足りませんね。ここを外した経緯が気になりますが、フレームを修正したような痕跡は素人目にはありませんでした。

まあリアのフレームは走りには関係ない部分のため、まっ!いいかっ!って感じです。

f:id:saipon44:20220906123315j:image

f:id:saipon44:20220906123409j:image

足りないので、ホームセンターで適当なものを選んできます。
f:id:saipon44:20220906123507j:image

補記類、配線など全て外しました。かなり汚れ、錆びがありますが、写真だと結構綺麗に写ってしまうのですよね。
f:id:saipon44:20220906123608j:image

バッテリーハンガーもバッチイので倉庫に転がっていたシャーシブラックのスプレー缶で塗り塗りして綺麗にしておきます。
f:id:saipon44:20220906123935j:image

こんな部品が何故か見える場所に設置されてる事が疑問ですが。
f:id:saipon44:20220906124044j:image

リア側のフレームはどうせリアカウルに覆われる事と、溶剤等かかる場所では無いため、アクリルラッカースプレーでの塗装のみとします。

グーちゃん純正カラースプレー缶はあるはずもないので、今回は近い色のトヨタブルーメタリックとしました。

塗装前

f:id:saipon44:20220906151218j:image

塗装後

f:id:saipon44:20220906151307j:image

全く違いは写真では分かりませんね。

お次はガソリンタンクの錆び取りをします。タンクの左右底部に何やら樹脂を塗った形跡と、ガソリンが漏れたであろう茶色シミがあります。これ、確実にタンク腐ってる奴確定ですね。

f:id:saipon44:20220906151736j:image

覗き込んだ感じではそれ程酷くはない感じなのですが
f:id:saipon44:20220906151752j:image

塗装が浮いている所をワイヤーブラシで擦ると、見事に陥没して穴が空きました。5mm程度の穴でしょうか。f:id:saipon44:20220906151917j:image

とりあえずアルミテープで穴をふさぎ、燃料コックの穴はアルミプレートを切断して蓋を作り塞ぎます。
f:id:saipon44:20220906151958j:image

と、言う事で定番のサンポール攻撃です。まずは1本入れまして熱湯を注ぎ、1日放置です。f:id:saipon44:20220906153310j:image

またまた、塗装が浮いてきた場所をワイヤーブラシで擦ると、右に2ヶ所

f:id:saipon44:20220906152346j:image

f:id:saipon44:20220906152405j:image

f:id:saipon44:20220906152424j:image

左は元々あった穴を加えると3ヶ所

f:id:saipon44:20220906152512j:image

左側の方が穴がデカイです。
f:id:saipon44:20220906152527j:image

f:id:saipon44:20220906152559j:image

右側は穴が小さいので、板金用半田ゴテで穴埋めをします。

左側のタンク内側の見えない部分は銅メッシュを充てて半田で穴埋めを。問題は左側の表の見える所をどうするか。

ここです

f:id:saipon44:20220906152527j:image

叩いて凹ませてから銅メッシュで半田付け。そのまま半田を盛ってから削って整形でしょうかね。

なかなか厄介な奴ですが仕方がないです。

 

板金半田は次の道具を使用しました。

f:id:saipon44:20230810110815j:image

小さい穴は周囲を叩き凹ませてから半田を盛ればいいのですが、大きい穴はそうはいきません。

幸いにも大きい穴はタンク裏側の見えない場所のみ発生のため見栄え関係なく修理できます。

これだけ大きな穴になると半田を盛り付けるだけでは穴は埋まりません。

そこで、銅メッシュを丁度よい大きさにあてがい、そこに半田を盛り付けていきます。

小さな穴もそうですが、半田の弾き防止と濡れ性向上に、必ずフラックスで酸化膜を除去しましょう。

f:id:saipon44:20230810110656j:image

少しずつ半田を盛り付けて

f:id:saipon44:20230810110728j:image

出来上がり
f:id:saipon44:20230810110745j:image

全て塞ぎましたら、再度酸ポールでタンク内を綺麗にします。

当然また穴が空けばさらに修正して最後にタンククリーナー(通称:花咲か爺)処理で終了です。

何故最初からタンククリーナー使わないかって?

それはサンポールの方が絶対的な低価格だからです。

 

低価格が好きな、さいぽんでした。