さいぽんの盆栽と車の小窓

クルマの軽整備と盆栽の話です

スズキ グース350レストア その5(ガソリンフィルター&ガソリンコック編)

スズキ グース350と言うバイクレストアな さいぽんです。

お次のミッションはガソリンタンクアダプターのフェールフィルターの改造です。ガソリンタンクアダプターのガソリン取り出し口は2系統あります。この役割ですが、通常は取り口が若干高目の位置の系統からガソリンを吸い出します。燃料が減ってくると高い取り口からガソリンが吸えなくなりガス欠症状が出ます。そこでガソリンコックをリザーブに切り替えると、ガソリンタンク底辺の取り出し口からの供給となるのです。しかし、スズキ?グース?のリザーブ側には実は構造上欠点があるのでした。

ちなみに、これはキャブ車での構造で、現在の燃料ポンプでのインジェクション車は乗ったことないためそちらは分かりません。

では話を戻して、これが問題の構造です。

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これ、どこに問題あるか分かります?

通常側にはフィルターがあるのですが、リザーブ側にはフィルターが無いのです。ゴミ、特に錆びなどは底辺に溜まりますよね。溜まるのに底辺から吸うリザーブ側にフィルターが無いのです。さいぽんは高速道路でリザーブにした途端に錆びが流れ込みどこかに詰まってエンストして大変な思いをしたことがあります。

なので改造する事にしました。

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もう一台のパーツからフィルター部分を切り出しましたが、取り付けようとしたら、パイプの径が合いません。仕方無いから刺さら削って径を合わせました。結構大変😓

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では移植です。と言っても差し込んでねじ込むだけです。まあ、万が一外れても支障は無いですからね。

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出来たので早速取り付けです。

溝にゴムパッキンをはめまして…あれ?えっ?あの…パッキンが駄目になってます。厳密には駄目になりそう。んー参った。たしかパッキン単体で販売されていなかったような。さらにはパーツリスト持っていないので入手も大変。この辺はYAMAHAさんのようにネット上でパーツリストを展開して欲しいものですねSUZUKIさん。

一部分が2個ともグズグズです。

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パッキンの入手が必要となりました。純正は持ち合わせてないため流用を選択します。これは実はフェールコックをばらした時に内部パッキンが駄目になっていて、こちらもこの前交換していたので、これと同じ対応としました。

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対ガソリン用のゴムパッキンで、材質、JIS B 2041  2種NBRです。組み立ての際は念のためシリコングリースを塗っておきました。

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さてこの朽ちたパッキンと同じサイズはあるのか?

では、ホームセンターへGOGO

結論から言いますとこのサイズの耐ガソリン性の物は見つかりませんでした。似た物を買ってきましたが、耐性は如何?

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2種NBR(ニトリル)はガソリン、軽油、灯油等の燃料系に優れた耐油性を持ちます。一方、1種NBR(ニトリル)は最も一般的な材料で耐油性、耐磨耗性に優れます。素人的には微妙な違い、玄人的には明確な違いと言った判断でしょうか。

写真は忘れてて使った後に撮ったので実物はありません。まず大丈夫かガソリンに漬け込んで確認しましま。結果溶けたり引っ張ると破断したりはありませんでしたが、強いて言うなら微妙に膨張してました。まあ、溝にはめるため、多少膨張しても大丈夫でしょうか。組み付けば純正は楕円形に対しOリングは丸なので、ビョーンって組み付けじに飛び出してしまい、非常に苦労しました。最後はシールテープで巻いて仮止めしてからテープを引っ張り出す事でなんとか組み付けできましたよ。あっ!そうそう!!あくまで自己責任での使用です。真似しないように。

ではちゃちゃっともとに戻して出来上がり。ガソリンを入れましたが漏れてくる様子はありません。しかしガソリン漏れは火災にも繋がる危険があるため、春までにはちゃんとしたパッキンを探す事としました。それはで乗らないし様子見です、

では次はマフラーの取り付けですよ。その前に事故で右折車に右後方アタックをされ傷ついたヨシムラマフラーのリペアと、曲がってしまったマフラーステーの修正をします。さいぽんでした。

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